在留資格の申請をする際の基準でカテゴリーという区別があります。カテゴリー1から4まであり、カテゴリー1に該当すると、提出資料も少なく審査が早い場合が多いです。

依頼を受けた時に相手の会社はカテゴリー1から4のどれに該当するかをお聞きして必要資料をお伝えします。

今まではカテゴリー1というと上場会社でしたので、なかなか一般の会社にはカテゴリー1になることは無理でしたが、基準が緩和され上場してなくてもカテゴリー1になることができるようになりました。

カテゴリー1に追加された企業とは

ユースエール認定企業

ユースエール認定企業とは、2015年10月1日施行の若者雇用促進法によって創設された、若者の採用・育成に積極的で雇用管理の状況などが優良な中小企業を厚生労働大臣が認定した企業です。

認定対象となるのは常時雇用する従業員が300人以下の企業のみです。

認定を受けるためには、「直近3事業年度に正社員で就職した新卒者などの離職率が20%以下であること」などの12つの要件からなる「ユースエール認定基準」を満たすことが必要です。

ユースエール認定企業は209社です。(2017年6月30日時点)

くるみん認定企業

2003年7月に成立した次世代育成支援対策推進法により、301人以上の労働者を雇用する雇用主は少子化に対処する計画を届け出なければいけないです。

くるみん認定企業とは、行動計画の策定で、男性の育児休業等取得者が過去三年間で最低一人いて、しかも女性の育児休業等取得率が70%以上などの厚生労働省令の基準に適合した企業です。

雇用者が300人以下の企業などは計画の届け出は努力義務とされます。

2015年4月1日、くるみん認定を既に受けた企業に対し、継続的な取組を促進するため、新たにプラチナくるみん認定が始まりました。

厚生労働大臣の認定を受けたくるみん認定企業は、2016年9月末時点で2,657社。プラチナくるみん認定企業は、2019年4月末時点で285企業です。(公表することに了解を得た企業のみ)

えるぼし認定企業

えるぼし認定とは、女性活躍推進法に基づき女性活躍を推進する企業におくられる認定制度です。

企業は行動計画の策定などを行い一定の基準を満たすと認定されるという仕組みです。

えるぼし認定は、「採用」「継続就業」「労働時間等の働き方」「管理職比率」「多様なキャリアコース」の5つの評価項目から成り立っています。

厚生労働大臣の認定を受けたえるぼし認定企業は1009社です。(2020年1月末時点)

「プラチナえるぼし」のデザインが決定し、記念品の贈呈式が、2020年2月19日に厚生労働省で行なわれます。

「プラチナえるぼし」認定は、現行の優良な事業主の認定(「えるぼし」認定)よりも水準の高い認定となります。

【愛称作成者のコメント】「L」がデザインされた円の上に星が輝くデザインにふさわしく、様々な企業や社会の中で活躍し、星のように輝く女性への「エール」と、そんな輝く女性が増えていくようにとの願いを込めて「えるぼし」としました。

安全衛生優良企業

安全衛生優良企業とは、労働者の安全や健康を確保するための対策に積極的に取り組み、高い安全衛生水準を維持・改善しているとして、厚生労働省から認定を受けた企業のことです。

この認定を受けるためには、過去3年間労働安全衛生関連の重大な法違反がないなどの基本事項に加え、労働者の健康保持増進対策、メンタルヘルス対策、過重労働対策、安全管理など、幅広い分野で積極的な取組を行っていることが求められます。

基準を満たした企業(通称・Wマーク)は、3年間の認定を受けることができ、さまざまなメリットが得られます。

安全衛生優良企業は、2020年1月29日新着認定企業を含めて35社です。(職場のあんぜんサイトWeb掲載)

職業紹介優良事業者認定

職業紹介優良事業者認定制度は、「職業紹介優良事業者行動指針」を遵守し、適正な業務運営と経営改善努力を行ない、一定の基準を満たした事業者を優良認定する国の委託事業です。

本事業の対象事業者は、職業安定法における職業紹介事業の許可を取得又は届出をした民営の職業紹介事業者です。

以下の職業紹介事業者は、本制度の対象外となります。

①職業安定法以外の法律による職業紹介事業者

②外国人技能実習制度に係る職業紹介事業者

職業紹介優良事業者は、42社です。(2019年8月1日時点)

次回に続きます。

 

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